ワイン会続き | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ジョルジュ・リニエ ジュブレ・シャンベルタン 2000
購入日    ?
開栓日    2006年6月25日
購入先    ?
インポーター ミリオン商事
購入価格  ?

先日のワイン会で、はずれだったグリオット・シャンベルタンのあとに開栓したワインである。
頂き物のため価格不詳だが、市場価格は3000円ちょっとくらいだろうか。
おそらくドメーヌものではなさそうだ。

もう1週間経ってしまったのであまり印象を覚えていないが、まともなワインだった。
って、グリオットのあとだから当たり前か。
師匠は最初、ちょっとピノらしくない香りがする、と言っていたが、わたしにはさして特徴のない
平凡な村名ワインに思われた。

昨年11月に、このドメーヌの特級クロ・サン・ドニ1999を開けたが、
若かったせいかまだまだ硬く、今ひとつ魅力に欠けた。

従兄弟であるユベール・リニエとはずいぶん市場の評価に差があるようだ。
決して不味いわけではないが、いかにも地味で特徴が無く、欠点も指摘できないかわりに
目立った美点もない、というこのワインを飲んでいると、何となくその価格の低さも納得がいく気もする。


アルベール・モロ サヴィニー・レ・ボーヌ・1er・ラ・バタイエール・オー・ヴェルジュレス 1987
購入日    2006年4月
開栓日    2006年6月24日
購入先    ウメムラ
インポーター オーレ・ジャパン
購入価格   4780円

3本目はウメムラさんが勧める古酒である。
瓶もラベルもきれいで、コルクも新しく、澱も少ない。
モロの蔵出しだということだから、蔵でリコルクされて出てきたものだと思われる。
きれいで軽く、柔らかく、まさにブルゴーニュの古酒の見本のような美酒であった。

今、ウメムラさんのHPのコメントを見ていたら、こんな記載があった。
「30年以上ワインを飲み続けているが、最近はこういうのが本当に好きになってきたとつくづく
思うようになってきた。飲んでいてホッとする。評論家達が高い評価を付けるメルロー100%の
スーパータスカンや若いボルドーはどうも敬遠しがちだ。
濃くて強いワイン、飲んでいて疲れると言うか、ワングラスでもう要らないとなってしまう」

これ、まさに現在のわたしの心境とまったく同じ。
最近は、というかもうずっと前からだが、出来の良い古酒に出合うとホッとする。

このワインを開けた時点では、メンバーの1人は翌日の仕事の関係で新幹線に乗るため
新大阪に向かってしまって、師匠とわたしの2人であった。
2人でしみじみと、こりゃいいなあ、と言いながら、こけたグラン・クル、特徴のない村名、
そしてきれいに老けた古酒、という3本のブルゴーニュを開けた夜は更けていった。