ルネ・ルクレールその後 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

昨日のプレゼン準備に追われて、しばらくブログがほったらかしになってしまった。
普段の仕事と関係のない内容で、2時間の講演の用意をする、というのは結構大変ではある。
先週の日曜日の3~4時間と、平日の夜の数日がつぶれてしまった。

好評だったかどうかはともかく、ほぼ自分の狙い通りの話ができたと思っている。
一昨日、あつかましい性格の大阪市大の講師の先生にこの話をしたところ、
講演や医学生の講義に使えるかもしれないので、スライドをよこせと言われてしまった。
著作権などどうでもいいから、市民公開講座や学生の教育に、どんどん使ってくれ、と言っておいた。


さて、澱まみれのグリオット・シャンベルタンの件を、小売店であるうきうきワインの玉手箱に
連絡したら、さっそく返答が来て、
「インポーターに残った分を送って下さい」とのことだったが、そのあとで
「インポーターが回収に伺います」という提案も頂いた。

このレスの早さや、対応の丁寧さはきっちりされていて、顔の見えないネットショップでも、
消費者を大切にする姿勢が感じられた。
わざわざ取りに来てもらうのも大変なので、インポーターであるサントリーの別会社の
ファインズというところに一昨日ワインを送付した。

upsidedowninsideoutさんとdigiengelさんからもコメントをいただいたが、
わたしが興味があるのは、なぜこんなワインが手元に届くのか、ということである。
もちろん、小売店やインポーターに悪意などあるわけはない、と思っているが、
正直に情報を伝えないと、小売店やインポーターも改善策を取れないだろう。

造り手の蔵を出るときから問題があったのか、それとも高熱など後天的な変化なのか、
もし分かるならぜひ教えていただきたい。

しかしどのレベルのワインからクレームの対象となるのか、というのは大変微妙である。
ワインに無理解なクレーマーもいるかも知れないし、神経質になって細かな点を指摘する
クレーマーも少なからずいるだろう、

ちょっとした不適切な環境下でも変性する生ものでありながら、熟成期間を必要とする
ワインという代物は、厄介なものではある。