美味だが進まない | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・アンヌ・グロ オート・コート・ド・ニュイ・ブラン キュヴェ・マリーン2002
購入日    2004年11月
開栓日    2006年6月23日
購入先    ヴェリタス
インポーター ヴェリタス
購入価格   2480円

とにかく忙しくて、土曜日は会合を3つハシゴした。
最後は恩師の叙勲記念祝賀会で、諸先輩方と会えて非常に楽しい会であったが、
その分仕事が溜まって大変である。

今週の土曜日に2時間のプレゼンをせねばならず、まだ半分もその準備ができていない。
しかし今はワインを飲みながらブログを書いている。
自業自得、自暴自棄、しまいにその場で笑いを採って茶を濁す、のかも。

それで責任が果たせるのかって、ちなみにそのプレゼンの報酬はゼロである。
ほとんど趣味の世界・・・

さてこのワイン、すでに5~6本開けている。
どの1本も期待を裏切らないワインであったが、1年半の時間を追って記憶を遡ると、
このワインが熟成の道を辿っていることが分かって面白い。

2480円しかしない、平凡なブルゴーニュの広域ワインであるが、
アンヌが造ると、それなりの品位を持って語りたくなるのが不思議である。
どの時期の1本も、それなりの深さを持ち合わせているあたり、ブルゴーニュの面白さかな、と思う。
一番若かった時期が、一番インパクトがあった気がする。最もシャープな印象があった。

今回の1本はかなり軟らかくなっていて、1年半の時間がワインにもたらした変化は
相当大きなものだったようだ。

基本的には常識的なシャルドネである。この価格なら、非常にコスパは高いと言えるだろう。
だが、わたしの主観だが、どの1本にも抗しがたいよそよそしさが存在する。
酔いに任せて、スルスルと1本空けてしまうことは、このワインではあり得ない。

1年半前の1本より、丸みが増して親しみやすくなっている。
しかし、グラスに1~2杯以上は欲しいと思わないのである。だから、1本飲みきるのに4日も要した。
ドメーヌ・ボア・ルカのトゥレーヌ ソーヴィニオン・ブランが、自分でセーブしないと
無制限に飲んでしまいそうになるのと対照的だ。

あまりシャルドネは好きではないのか、と言われると、決してそうではない、と思っているのだが、
もちろんピノほどの思い入れはない。
魂を震わせるほどのシャルドネには出合ったことがないが、それは単にわたしが経験不足だから
なのだろうか。