もはや幻のエシェゾー・・ミュニュレ・ジブール | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ミュニュレ・ジブール エシェゾー  2006

購入日    2008年9月
開栓日    2023年7月15日
購入先    かわばた酒店
インポーター 八田
購入価格   15,980円(税別)

 

7月15日にセミナーがあり、東京から大学講師の女医さんを招いて講演してもらった。

この先生は10年以上前から知り合いの専門医で、学会ではいつも同じセッションにいるため、

顔なじみである。

 

学会場でよく意見交換しているが、内容は医学の話ではなく、ワインの話がほとんどだ。

そう、この先生は根っからのピノ・ノワール好きなのである。

 

暑い中わざわざ東京からお越し頂いたので、本町のル・コントワール・デュ・グーで

美味しいフレンチを食べながらピノ・ノワールを飲むことにした。

持ち込んだのがこのエシェゾーである。

 

同じワインの2005は今年の3月に自宅で開けたが、まだまだ保存しても充分楽しめる

素晴らしいピノ・ノワールだったので、比較の意味で2006を持ち込んだのである。

 

ふくよかだった2005と比べると、この2006はかなり線が細く、

僅かにタンニンの芯が残っている気がした。

第一印象はまだまだ若く、時間を置いて少しずつ開いてくるが、

あと5年した方がもっと柔らかくなるだろうと思った。

 

しかし2005とは特徴が違って柔らかで果実味豊かにはならないと思われた。

保存状態も万全だったので、2005と2006のヴィンテージの違いが明確に認識できたのは

収穫であった。

 

現在の価格のことは何も考えずに持ち込んだのだが、店に行ってから値段を見たら

恐ろしいことになっていた。

この2006の現在のネット価格は248,000円である。

(今再確認したら市場から消えているが、売り切れたのだろうか)

 

最新ヴィンテージ2019の現在の価格は248,000円である。

まあこれだけ出せば今でも買えるわけだが、一体誰が買うのだろう。

 

自宅にストックしているワインの現在価格を調べたら、勿体なくて飲めなくなってしまう。

この15年でワインを取り巻く環境がここまで変わるとは驚くしかない。